仮想通貨投資の始め方・買い方

仮想通貨売買の基本!ローソク足の見方

仮想通貨売買の基本!ローソク足の見方

投資初心者の方にとっては、何を判断基準にして投資判断を下せばいいのか分から方がほとんどのはずです。
そんな時に役立つのがチャートです。

チャートは仮想通貨の値動きに関して日々変化する価格を図表に表したものです。
ある投資家は、チャートに全ての投資判断を下すに至る材料が織り込まれている、とまで述べています。
それほどまでに有効なチャートの見方を知っておいて損はありません。

ここではチャートの最も基本的な情報である、ローソク足について紹介します。

ローソク足とは

仮想通貨に限らず、株式投資やFXなどでも投資判断を下す上で利用されているのがチャートです。
最も基本的なチャートは、ローソク足(ローソクあし)のみで表示されます。
一本のローソク足は、ある一定期間の値動きを示します。

例えば、「日足」は一本のローソク足で1日の値段の動きを示します。
同様に「週足」なら一週間、「時間足」なら1時間の価格の変化を示しています。
価格の短いものでは「1分足」「10分足」などもよく使われます。

一本のローソク足は、その期間の最初に着いた値である始値(はじめね)、最も高かった高値(たかね)、最も安かった安値(やすね)、最後に着いた値である終値(おわりね)でその形状が構成されています。

陰線と陽線について

ローソク足は、終値が始値よりも高くなった時、すなわち価格が上昇したときは、「実体」が青く塗られて表示されます。
反対に、終値が初めてを下回った時には、「実体」は赤く塗られます。

価格が上昇したときに記載される青いローソク足を陽線といい、赤いローソク足を陰線と呼びます。

ローソク足

ローソク足の実体とヒゲについて

ローソク足は、四角で表記される胴体部である「実体」と直線で表記される「ヒゲ」とで構成されています。
「実体」は、始値と終値により表記されます。
「ヒゲ」は、実体の上下に伸びる線のことを表します。
この「ヒゲ」が高値や安値を示しています。

実体の上につく「上ヒゲ」、実体の下につく「下ヒゲ」はそれぞれマーケットの様子を表すものとして、注視して見る必要があります。

陽線の実体とヒゲのでき方

陰線の実体とヒゲのでき方

ローソク足から分かる買いと売りのサイン

それではローソク足を見て、実際に仮想通貨の売買の判断基準を下すときに、どのようなポイントに着目すれば良いでしょうか。

長年のローソク足チャートを用いた投資手法の開発の結果、ローソク足を注視しているとそこから買いや売りのサインが見て取れることが判明しています。

ここでは代表的なローソク足の形状を示し、それに対して市場がどのように反応し、投資のタイミングを見計らうための手法についてご紹介します。

大陽線・大陰線

大陽線・大陰線は、実体が長く、ひげが短いかもしくは存在しないローソク足の形状です。

大陽線と大陰線

大陽線であれば、始値から終値に向かって一方的に価格上昇が進んだことを意味し、反対に大陰線であれば、初めから終わりに向かって一方的に価格下落が進んだことを意味します。
したがって、ここから市場が示すトレンドは、一方的な上昇もしくは下落を読み解くことができます。

投資家としては、相場の方向性に従うトレンドフォローで収益を上げるのが、投資のセオリーとなります。
したがって、大陽線が現れたのであれば順張り(上昇している時に買い、下落基調の時に売る)、大陰線がチャートに表示されたなら逆張り(下落局面で買って、上昇局面で売る)をするのが良いでしょう。

陽の丸坊主・陰の丸坊主

大陽線・大陰線の中で、ヒゲが全くなくなったローソク足をそれぞれ陽の丸坊主・陰の丸坊主と よんでいます。

丸坊主

陽の丸坊主が示すシグナルは、買いの勢いが一方的に強い、ということを示しています。
反対に陰の丸坊主は、売りの勢いが一方的に強い、ということを示しています。

これらの形状は、市場の勢いを明確に投資家に示してくれるので、現れたローソク足に従ってトレンドフォローの投資をすることが、投資の王道です。

小陽線・小陰線

ローソク足の中で、実体もヒゲも短いローソク足を小陽線・小陰線とよびます。

小陽線・小陰線

このローソク足は、価格が上昇もせず下落もしなかった時に現れる形です。

同じような形状をしている小陽線・小陰線ですが、それぞれが示すシグナルは微妙に異なっています。

小陽線は、価格こそ大きな変動がなかったものの、よく現れるのは価格が上昇の一途を辿っている時です。
大きなトレンドの中では価格上昇していますが、短期的には利益確定などで足踏みしているときに見受けられます。

一方で、小陰線は相場の分岐点を見極める重要なローソク足形状です。
保ち合い(横ばいの状態)の場面でこの小陰線が連続した場合には、価格上昇もしくは価格下落に向けて大きな転換点になることがあります。

このローソク足が見られた時には、この後のトレンドを見極める必要があります。

上影陽線・上影陰線

ローソク足の上側に長いヒゲが表示されたものが、上影陽線・上影陰線です。

上影陽線・上影陰線

実体と比較して、上側のヒゲが極端に長いのが特徴です。

特に上昇トレンドが続いている中で、上影陽線が見受けられた時には、それまでの上昇トレンドが衰えており、今後トレンドの転換が行われる可能性を示しています。
また、上影陰線は、トレンドが弱く相場の勢いが衰えている可能性を示しています。

従って上影陽線・陰線が見受けられた時には、買いのポジションを閉じて利益確定をする必要があります。

下影陽線・下影陰線

上影陽線とは反対に、実体の下にヒゲが長く伸びているローソク足をそれぞれ下影陽線・下影陰線と呼んでいます。

下影陽線・下影陽線

このローソク足が現れた時は投資家にとって、買い時です。
価格の安いときに下影陽線・下影陰線を見たならば、「買い」です。

ただし、価格が高い時に下影陽線・下影陰線が現れたら、そこからトレンドが転換する可能性もあります。

ローソク足形状のみならず、それが現れた時の価格帯によっても投資判断は異なってきますので、注意が必要です。

トンボ

トンボは、始値と終値が同じ値を示す十字足、またの名を寄引同事線と呼ばれるローソク形状の中の1分類です。
寄引同事線は、それまで継続していたトレンドが転換する可能性を示しているために、市場での「買いと「売り」の勢いが拮抗しているために現れます。

トンボ

トンボは、この寄引同事線のうち、下側のヒゲが長く表示されているものです。
これまで続いていた上昇相場が終了し、下落トレンドの開始を意味していることが多いです。

トウバ(塔婆)

トウバは、下ヒゲがない寄引同事線です。

トウバ

それまで継続していたトレンドが終了し、トレンド転換かもしくは保ち合いの相場が続くことが予想されます。

十字線

十字線は、寄引同事線のうち、上ヒゲと下ヒゲの長さがほとんど同じものを示します。

十字線

市場では「売り」と「買い」が拮抗していることを示しており、ここから相場が転換することが予想されます。