仮想通貨の売買をやって、慣れてきたら仮想通貨FXを検討してみましょう。
成功すれば現物取引(通常の仮想通貨売買)以上に成果が期待できます。
(もちろんハイリターンな商品なのでハイリスクですので、そのことを理解してから始めてください。)
まず、仮想通貨FXの取引所を選ぶところから始まりますが、適当に選んでも違いはないのでは?と思う方も多いはずです。
たしかに、仮想通貨FXは多くの仮想通貨取引所で導入されています。
ですが、サービスは各取引所で大きく異なるのです。
多くの取引所でFXを行えますが、適当に選んでしまうと手数料が高かったり、いざというときに注文が通らなかったりすることもあります。
本記事では、仮想通貨FXを行う場合には、どこの取引所がおすすめなのかを解説していきます。
目次
仮想通貨FXを行う取引所を選ぶポイント
各取引所に行くと様々な特徴やメリットについて紹介されていてどれを参考に決めたらいいのかイマイチわからない場合が多いはずです。
そこで、仮想通貨FXを行う取引所を選ぶ場合には、次のポイントを確認しましょう。
- FXで取引できる通貨
- レバレッジ
- 追加証拠金(追証)の有無
- 手数料
上記のポイントを中心に次の7つの取引所におけるFXの特徴を解説していきます。
- GMOコイン
- QUOINEX
- BITPoint
- bitbankTrade
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
- Zaif
GMOコイン
GMOコインでは、2018年5月30日からビットコイン以外に、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップルが加わり計5銘柄のFXで取引が可能となりました。
対象通貨 | ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル | |
レバレッジ | 最大10倍(アルトコインは全て5倍) | |
証拠金率 | 建玉の20%(レバレッジ10倍の場合) | |
ロスカット | 証拠金維持率75% | |
追加証拠金 | なし | |
最低取引金額 | 0.01BTC、0.1ETH、0.1BCH、1LTC、100XRP | |
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.04% /日 |
新規注文 | 無料 | |
決済 | 無料 | |
利益 | 無料 |
GMOコインの特徴は、レバレッジが低めでロスカット率が高いことです。
値動きが激しい時に注文すると、あっという間にロスカットで持って行かれる可能性があります。
しかし、手数料が安価なことと、5銘柄ものアルトコインと取引ができる点は魅力的です。
特にアルトコインには短期的な上昇材料も多いため、銘柄が多いに越したことはないでしょう。
QUOINEX(コインエクスチェンジ)
QUOINEXのメリットは、国内最大級のレバレッジ25倍であることです。
また、最低取引金額が低く、ビットコインが0.001BTC、イーサリアムが0.01ETHですので、レバレッジを使えばかなり少額からスタートできます。
デメリットは、ロスカット率が110%と高水準な点と、ビットコインと日本円以外の通貨ペアでは、約定時に手数料が発生する点です。
対象通貨 | ビットコイン、イーサリアム | |
レバレッジ | 最大25倍 | |
ロスカット | 証拠金維持率110%未満 | |
追加証拠金 | なし | |
最低取引金額 | 0.001BTC、0.01ETH | |
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.05%/日 |
新規 | BTC/JPYは無料。それ以外は建玉の0.25%) | |
決済 | 無料 | |
利益 | 無料 |
BITPoint(ビットポイント)
BITPointでは、信用取引であるレバレッジ取引とビットポイントFX取引の2つでレバレッジを掛けた取引が可能です。
レバレッジ取引(信用取引) | ビットポイントFX取引 | ||
対象通貨 | ビットコイン | ||
レバレッジ | 最大25倍 | ||
ロスカット | 証拠金維持率100% | ||
追加証拠金 | あり | ||
最低取引金額 | 0.01BTC | ||
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.035%/日 | |
新規 | 建玉の0.035%/日 | ||
決済 | 無料 | ||
利益 | 無料 |
BITPointでいうレバレッジ取引とビットポイントFXの違いについてですが、ビットポイントFXには
- ペア通貨が円以外にも、米ドル、ユーロ、香港ドルがある
- スリッページの設定が可能
- メタトレード4を利用可能
- FX用の口座開設が必要
という特徴があります。
スリッページとは、注文した価格と約定価格の差のことです。
注文が約定しやすくなるメリットはありますが、トレーダーに不利な価格で成立することもあるため、あまりにスリッページが大きいと思ったように利益を出せません。
そこでBITPointでは、いくらまでスリッページが許容できるかを、あらかじめ設定しておくことができます。
また、BITPointに導入されているメタトレーダー4(MT4)とは、仮想通貨に限らず他の金融商品でも用いられるFX用のツールです。
価格変動に応じて自動売買するよう自分で設定できるため、トレーダーに人気のあるツールになります。
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyerでは、Lightning FXとLightning Futuresという2種類のレバレッジ取引が可能です。
Lightning Futuresは先物取引になります。
なお、先物取引であるLightning Futuresの限月は、1 週間、2 週間、3 か月の3種類があります。
ビットフライヤー | Lightning FX | Lightning Futures | |
対象通貨 | ビットコイン | ||
レバレッジ | 最大15倍 | ||
証拠金率 | 6.67%(レバレッジ 15 倍の場合)- 100%(レバレッジ 1 倍の場合) | ||
ロスカット | 証拠金維持率50% | ||
追加証拠金 | 証拠金維持率80%以下 | ||
最低取引金額 | 0.01BTC | 0.001 BTC | |
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.04% /日 | |
新規注文 | 無料 | ||
決済 | 無料 | ||
利益 | 無料 |
Lightning FXとLightning Futuresはともに、追証が証拠金維持率80%で発生、50%でロスカットとなります。
手数料は比較的安価ですが、Lightning FXではSFD (Swap For Difference)による手数料が別途発生する場合があります。
SFDとは、Lightning FX のビットコイン価格が現物価格と5%以上と乖離した際に、価格を現物に寄せるための調整として、価格乖離を促す建玉から、新規注文時と決済時に手数料を徴収する仕組みです。
しかし、乖離を縮める建玉の場合は、注文時のみですが逆にボーナスが付与されます。
徴収・付与されるSFDは、乖離の大きさに応じて0.25%~2%です。
また、Lightning FX 、Lightning Futuresともに、証拠金をビットコインでも預け入れられるという特徴があります。
しかしながら、ビットコインによる証拠金は、その評価額が現物の最終取引値×80%なので、トレーダーに不利である点には注意が必要になります。
DMM Bitcoin
続いては、DMM Bitcoinです。
対象通貨 | ビットコイン、イーサリアム、ネム、リップル、ライトコイン、イーサクラシック、ビットコインコインキャッシュ | |
レバレッジ | 5倍 | |
ロスカット | 証拠金維持率80%以下 | |
追加証拠金 | なし | |
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.04%/日 |
新規 | 無料 | |
決済 | 無料 | |
利益 | 無料 |
DMM Bitcoinの特徴は、GMOコインよりも取扱通貨が多いことです。
ビットコインとアルトコイン6種の計7種の通貨でレバレッジ取引ができます。
しかしながら、レバレッジは一律5倍と低めで、ロスカット率が高いため、値動きが大きいとすぐにロスカットが発生します。
追証はありません。
Zaif(ザイフ)
Zaifには、現物取引と同画面で操作できる、信用取引とAirFXの2つでレバレッジ取引を行うことが可能です。
信用取引 | AirFX | ||
対象通貨 | ビットコイン | ビットコイン | |
レバレッジ | 最大7.7倍 | 最大25倍 | |
ロスカット | 証拠金維持率30% | ||
追加証拠金 | 不要 | 不要 | |
手数料 | 日次手数料 | 建玉の0.039%/日 | |
新規注文 | 無料 | 無料 | |
決済 | 無料 | 無料 | |
利益 | 0.70% | 無料 |
レバレッジは、信用取引が最大7.7倍、AirFXは何と最大25倍です。
信用取引、AirFXともに追証は不要、ロスカット率は30%と低めで初心者でも取り組み易い点がポイントになります。
信用取引の場合は、利益に対して0.7%の手数料が発生します。
この手数料が追証を不要するための積立金として運用されているのですが、一方AirFXはEPSという独自の仕組みにより、利益に対する手数料も追証も不要としています。
また、AirFXでは現物価格の乖離を調整するためのスワップが発生し、乖離を拡大する建玉に対しては最大-0.375%、その逆であれば最大+0.375%のボーナスが発生します。
ちなみに信用取引ではMONAコインのショートのみ取扱いがありますが、これにレバレッジはありません。
目的別で選ぶ仮想通貨取引所
仮想通貨FXのできる各仮想通貨取引を紹介してきました。
それぞれの取引所を目的別にまとめましたので、選ぶ際の参考にしてください。
高レバレッジで取引できる取引所
高いレバレッジで取引したい場合は、以下の取引所がおすすめです。
ロスカット率が低く、追証がない取引所
ロスカット率が低く追証がない取引所を使いたい場合は、以下の取引所がおすすめです。
アルトコインで仮想通貨FXをしたい場合
ビットコイン以外のアルトコインでも取引したい場合は、以下の取引所がおすすめです。
なお、初めはデモ画面などを触ってみて、操作画面や分析ツールの使い易さなど、自分に合った取引所を探すのもよいでしょう。
ぜひ参考にして下さい。